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一方に「消費させられる」のではなく
 多様なものやことが実現されることを
 必要としている人たちがいる。
 だから欲しいものや使いたいものや必要なものを
 実現することを望んでいるのは
 「消費者」というよりは
 「使い手」とか「デマンダー」という呼び方がよりふさわしいかもしれません。
 他方にものづくりの技術や気持ちを形にして
 人々の喜びに結びつけたいと願う 企業や技術者や人々がたくさんいます。
 
 だから
 必要とされるものを設計したりデザインしたり
 形にしていくことができる人々は
 「メーカー」というより
 「作り手」とか「リアライザー」というほうがよりふさわしいかもしれません。
 考えてみれば「作り手」と「使い手」、「デマンダー」と「リアライザー」という言葉、
 あるいは、ものを作る行為とものを使う行為は
 メーカーとか、消費者という言葉が生まれるはるか昔、、
 人間が存在し始めてからこのかたずっとあった営みのはずです。
 しかし、いつのまにか 「リアライザー」と「デマンダー」「作り手」と「使い手」が出会い、
 ものや価値を一緒に作ることはなくなってきたように思えます。
 そして残念なことに、お互いに対する感謝や喜びや感激を伝えることも 希薄になってきたようにも見えます。
 でも、 情報技術の発展によって 再びそれが可能になるかもしれません。
 今、そんな可能性がすこしづつ垣間見えてきたようにも見えます。  |